ツェルマットな日々 その4日目


ゴルナーグラード観光&
リッフェルゼー〜リッフェルアルプまでのハイキング




【8月23日(火)】
                                           

この日は天気が確実に良いという天気予報だったので、S夫妻とN夫妻は朝早くからゴルナーグラードへ行くとのこと。自分はもう少しゆっくりスタートで、あとで途中で会えればいいですね・・・ぐらいの感じでの行動とする。朝、初めてホテルからマッターホルンが見えた! なんだ、あそこにあったのですか・・・って感じでした(苦笑)今まではどこに山があるのか不明だったので、やっと気分が盛り上がってきた。泊まったホテルの前の橋は、マッターホルンを眺めるビューポイントで、多くの人が朝早くからやって来ている。そこを、自分は労せずに橋よりもさらに上の良い場所から眺められるからとっても嬉しい気分だった♪


朝食後、初めて自分でキップを買ったり、登山鉄道に乗ったりで、どきどきしちゃう・・・・。だけど、車窓からの眺めは最高で、スイスに来て初めて晴れたので、夢中で写真を撮るが
素晴らしい雪景色!! とっても綺麗なんだけど、登山には最悪だなって気持ちが強い(爆笑) 列車の中で、たまたま対面に座ったアメリカ人女性が日本語を1年趣味で勉強しているということで、片言の日本語と私のつたない英語で会話をした。本当に私は今まで外国人とまともに話をしたことがなかった。これまでは海外旅行に慣れている友達に引率されるようにして行った旅行と、あとは登山パックツアーだから、話をする必要もなくて・・・・。この時は日本語がややわかる人だということのせいもあって、珍しく少し英語を話すことができて、嬉しかった。少しは通じるじゃん・・・・?!


ゴルナーグラード駅に着いて携帯電話をすると、S&N夫妻は一番高い展望台にいるよ・・・・ということで、どこが展望台? キョロキョロ・・・。道なりに登って行くと、雪山ハイクの世界で、積雪はまだ膝ぐらいあるような所だった。観光客はつるつるの坂を降りるのが大変そうだ。自分は登山靴とスパッツとストックを持っているから大丈夫だけど。


無事S&N夫妻と合流。素晴らしい快晴の展望台で、ブライトホルンからポリュックス、カストール、リスカム、モンテローザ、 それから、リムプフィッシュホルン、アラリンホルン、ドム、ティーシュホルン、右に目を転じると、マッターホルン、ダン・ブランシェ、オーバーガー・ベルホルン、ツィナーロートホルン、ヴァイスホルン・・・・・


見えている山も雲で一部隠れている山も、この辺りはS夫妻に詳しく山の名称を教えて頂き覚えるようにする。マッターホルンのヘルンリ小屋とソルベイヒュッテを確認するが、なんとヘルンリ小屋の遥か下まで真っ白だ。(このゴルナーグラードよりも高いから、当たり前か・・・・) ひーちゃんが持ってきていた双眼鏡でモンテローザも確認するが、モンテローザ小屋までもトレースがなく。遥か彼方にモンテローザの山頂が見えるので、気が遠くなりそう・・・・ あまりに遠く見えるので絶句もんでした(笑)


日向ぼっこと高度順応?をしながら2時間ぐらい昼食も兼ねてのんびり。その後は下りのハイキング。雪がとても深いし、溶けてきてべちゃべちゃしてそうだ。前日にエージェントの田村さんからは「2300m以下の雪のない所でのハイキングにしておいた方がよいですよ。くだらない所で滑って転んで怪我でもしたら本番の山に登れなくなるから」というお言葉を忠実に守って、私だけは一駅列車で降りてローテンボーデン駅近くの逆さマッターホルンの見えるリッフェルーゼーで待っていることにした。N夫妻は歩きたいので、S夫妻も付き添って行く。




ツェルマットに来て初めてマッターホルンが見えそう 初めて見たマッターホルン。そこにあったのですか・・・(笑)
登山電車の中から感動の風景の連続☆ 右がポリュックス、左がカストール。双子の山と言われてます。
右からブライトホルン(とっても幅広の山)、ポリュックス、カストール ひーちゃん、私、節ちゃん (左モンテローザ、右がリスカム)
S夫妻&N夫妻(右の尖ったのがクラインマッターホルン)
観光のセントバーナードとカメラマン
除雪したのが夏なのに面白い・・・・ 雪の風景




逆さマッターホルンはとても綺麗で、逆さリスカムとか逆さモンテローザなんていうのも見えた晴れた良い天気だった。ここは正面にマッターホルンが見えるし、本当にまさにビューポイントだった。雪もこのあたりまで来ると、大分減っていて歩くのに支障はない。ここで大阪から来ていたカメラ愛好家の方と話す。リッフェルベルクに4泊したそうだけど、ずっと天気が悪くてホテルに閉じ込められた感じだったそうだ。山の上のホテルはやっぱり泊まるのはリスキーだなあと思った。5人揃ったところで、リッフェルベルクを経由して、リッフェアルプまでハイキング。何通りか下りの道は取れるけど、今回は列車脇のMTB向きのコースを歩いた。ここは逆に人があまり多く歩かないので、途中でマーモットを何匹かと巣穴も幾つも観察できたのが良かった。お花も結構咲いていたし、羊さんものんびり草を食む光景も見れてハイキング気分満喫。


リッフェルアルプの駅に近くになるとリッフェルアルプ・リゾート2222mという5つ星の超高級ホテルがあった。花壇にエーデルワイスが植えてあるのだけど、なんかこのホテルの一角はさすがにムードがあった。ここは世界的な有名人などがお忍びで泊まるような場所らしい。そのホテルには専用のトラムと呼ばれる専用列車があり、専用引込み線でホテルまで運ばれる。さすがにVIPなホテルだ。


リッフェルアルプ駅からすこし列車でおりるとツェルマットだ。下山後、アクティブマウンテンに皆で寄って情報収集。なんと、
本日やっとブライトホルンのガイド登山パーティーが出発したが、あまりのラッセルのために途中断念・・・・・・。まだ、誰もこの時点ではブライトホルンに登れていない状況だった。私のポリュックス登山は当然延期。さすがに、2日間ハイキングをしたので、そろそろ白い山に登りたくてしようがない・・・・


S夫妻は既にガイドレスで2度ブライトホルンに登ったことがあるが、今回は積雪量がある点を考慮して、明日のために既にN夫妻と一緒のグループ登山を予約しているという。それで私もありがたくもそれに交えてもらうことにした。さっそくアルパインセンターに行き、よっちゃんに全てお願いして私の分を彼らのパーティーに加えてもらうことになった。また、4人はここで山岳保険に加入する手続きも行った。明日こそ、白い山に登れるといいなあ。幸い天気はよさそうだ。




リッフェルゼーにて逆さマッターホルン
小さな魚が一杯 逆さリスカムとS夫妻&N夫妻








ようやく雪が消えてきました       リッフェルベルク
            このお花が一杯咲いていた マーモット リッフェルアルプリゾートホテル
ホテルの花壇のエーデルワイス
ホテル送迎のトラム ツェルマット駅前にて


                                       
                                       ※このページの写真はS夫妻提供のものを含みます