ツェルマットな日々 その14日目と15日目



ツェルマット〜日本へ



【9月2日(金)】

ツェルマットの始発5:30発のブリーク行きに乗る必要があるので、寝過ごさないように・・・と思うと何度も目が覚めてしまって、寝た気がしない(苦笑)。荷物が多いので電気タクシーを予約しましょうか?とエージェントでは言ってくれたけど、歩いて駅に向かうことにした。前の日にホテルからブレックファストボックスという朝食をもらっていたので、それを少しだけ食べてから4:50にはホテルを出た。2週間近く滞在したこのホテルともお別れかと思うとちょっと寂しい。


駅までは普通に歩くと10分弱だけど、スーツケースを転がせながら歩くと少し時間がかかるかな? 相変わらずの両手の傷のお陰で、荷物を運ぶのは当然手を使うので、手で優しく物が掴めますようにと皮肉なことに持ってきていた暖かいフリースの手袋を今更ながら使う有様。(手には当然のことながらバンドエイドやらテープが一杯巻きついております。それでも痛いので・・・。そんなことなら、マッターホルンの時に使えよ・・・と思うと我ながら苦笑もんです) 本日もしっかり鎮痛剤を飲んでます。(^^;) まだあたりは真っ暗で、ツェルマットの街灯の明かりが綺麗です。橋を渡って川沿いの道が石畳ではなくてアスファルトでスーツケースを引きやすいのでそこを行きます。テニスコート付近からメイン通りに出るように行くと、駅には既に列車が入線していた。


やれやれ、これで乗り損ねることなくほっと一安心。列車には暖房が入っていて温かい。乗客もまばらで、出勤する人がちらほら乗っている程度かな?安心して、うつらうつらしているとブリークに近い頃には夜も明けてきて今日も良い天気のようです。ブリークで再び荷物を持ってえっちらこっちらと移動して列車に乗り込む。静かに音も無く列車は定刻に発車。安心して朝食を食べてから、しばし睡眠。往きと違って天気も良くて景色も素敵だが、なんせシャッター押すのも苦になる指先だ。時間的にも朝の通勤通学時間という感じで、ちょっと観光客の私は浮いているかも?洪水で大変だった割には、速やかな復旧具合で、見ている範囲ではそんなことがあったには見えないのどかな風景が広がっていた。


10時半過ぎに、チューリッヒの空港駅に到着。降りた所に、往きと同じ日本人の係の女性が待っていてくださってほっと一安心。ひと時楽しくお話をして、空港のチェックインカウンターへ。荷物が重くて心配だった。なんせスーツケースに入りきらなかった物を往きにはなかった大型バックでくくり付けて運んでいるのだ。さらにアタックザックにショルダーバックにウエストポーチ。彼女が気を利かせて大型バックをチェックインの時には彼女の私物みたいにして持ってくれていた。それでも、何か航空会社の人が話しかけているんだよね。やば〜〜・・・。ドイツ語でわからなかったけど、どうやら23.5キロなので20キロはオーバーしているけど、オーバーチャージのことでなくて、私が背負っているザックが大きすぎるということで預けてくださいということだった。それで、慌てて必要な物だけ出してザックを預けることにした。(何を言われているのか全くわからなかったので、やっぱり語学力は大切だなあ。。。。英語で言われたとしても判ったかどうか?)


無事にチェックインも済ませて、出国審査とは名ばかりのほとんどパスポートも見ないあっさり審査で出国へ。。3時間近くも搭乗まであるので、時間つぶしも困ったものだ。小銭を使い切ろうと少し買い物。あとはぶらぶらしたいが、なんせ一人だと荷物を見ていてくれる人もいないので心配でならない。持って歩くには重すぎる・・・・。免税店めぐりも飽きたので、ベンチでぼーっとしていた。搭乗場所は少し離れた所でモノレールで移動する場所なので、1時間ぐらい前に移動。搭乗口のベンチには日本人のツアー客も一杯いて、なんだかやっと安心した?!


帰国の便も、これまた全く往きと同じ座席番号で、前が壁で足が十分伸ばせる通称エコノミーのビジネスクラス席で快適そのもの。定時に離陸。あとは爆睡モードで映画を見る気もせず。目が覚めたらしっかりペンも握れないけど、下手な字ではあるものの山日記をつけながらこの旅を追想していた。



【9月3日(土)】

帰りの飛行機は冷房に備えて多めに服を着てきたことも幸いして、割と温かくて毛布も一枚で足りた(笑)。うとうとしていて、やっと成田に到着。


成田も晴れた日で、第一歩からして<暑い〜〜>。まだ午前8時ぐらいなのに、この暑さ。そもそも空港は一応冷房が入っている所?なのだが・・・・・。いきなり夢の国から現実に戻された気分。スーツケースとザックが出てくるのをキープして、それから入国審査、宅急便カウンターへ。帰りは節約モードで京成の普通の電車で戻る。足を伸ばせるので、結構快適。


昼前には自宅に無事到着♪♪♪
初めての海外一人旅。一人でじゃない部分も多かったですが、やっぱり緊張しました。やれやれ〜〜〜




ツェルマットの駅舎 ブリークまではこの列車 チューリッヒの空港にて