アコンカグアな日々 その3日目

チリからアルゼンチンへバスで国境越え


  

【1月15日(金)

 
 今日はバスで国境越えをして、アルゼンチンのメンドーサという入国手続きをする街まで行くのがスケジュールだ。実は自分は車の乗り物酔いをしやすい。最近でこそあまり酔わなくなってきているが、山に行くときは必ず「車にあまり乗らないで済むルートか」と必ず確認する。今回のアコンカグアに申し込むときも、電話でガイドの古谷さんに「あのーーー、アコンカグに行くときのバスは酔うような道を通りますか?」と最初に質問したのでした。(苦笑) 通常は山はしんどいですか?とか、高度は大丈夫でしょうか?、とかお聞きするのでしょうけど。とにかく一番心配なのが国境越えのバスでした。かなり細かく確認したのですが、「大きなトレーラーのような大型トラックがたくさん通っている道で、つづら折りになっているので、あまりスピードを出さないです。」とのことでした。私は乗用車でスピードをしまうと結構シンドイのですが、バスがたらたらとゆっくりつづら折りを登る時は比較的大丈夫なので、それで今回のツアーに参加したのでした。それでも、前からだいぶ気分はブルー。ただ、当日山で行動するのでもないので、まあなんとかなるかなあと自分を鼓舞しました。それでも、しっかり酔い止めの薬と、それと心配症のためかお腹もやや緩くなっているので下痢止めの薬も飲んで準備万端。


 この日からチリのガイドのナタディエールも合流。ガイド二人体制だ。9時半出発のはずが、バスが来ずに10時出発なんでも遅れるのが南米流のようだ。当日は気持ちのよい快晴。スペイン風の建物が多く、昨日真っ暗でほとんど街を観ていなかったが、結構ゴミが落ちていたりして汚い感じがする場所もある。10分で街を抜けて、30分とたたないうちにガソリンスタンド兼コンビニのようなお店に寄る。水を1.6L一人当たり買う。高速道路らしい所を走っているが思っていたよりも快適。単調といえば単調だが、右がブドウ畑、左に工場が立ち並ぶ。遠くにエルプレモ(よく高所登山のトレーニングをする山)が見える。遠くにアンデス山脈の白い峰々が見えているのは楽しい。またこの辺の道を走るうち、日本車がかなり多い。それを見ているのも結構面白い。


 高速道路を下りて右折してしばらくすると、初めて遠くにアコンカグアが見え。まだすごく遠くて実感がわかない。国境のかなり手前の場所に車をチェックする場所がある。そこからは大きなつづら折りが始まる。とにかく、日本とは全く違う荒涼とした圧倒的な迫力にびっくりの状態で、乗っていてただ単調だけど感性がビリビリ感じる。本当に乾燥した土というのか砂礫みたいな山をくねくねと大きなカーブで登っていく。観たことにない風景というのはすごく新鮮。乗り物に酔う心配ばかりしていたけど、確かにゆっくり登れないので大丈夫だ。それよりもディーゼルのマイクロバス(10人乗り位か?)の車の匂いの方が気になる。


 国境まであと45分という場所で実質の入国審査があり、そこに13:45に到着。大型バスが何台も待機しており、大型トラック、大型トレーラー(あまり日本では走っていないような極めてロングな車体なもの)なども多い。車1台ごとにやっていくので、すごく時間がかかる。観光バスや定期バスで国境越えがこの国では当たり前のようだ。既に標高がかなり高くて3000mを超していたと思うので、日差しは強いが日陰にいると寒いぐらいだ。外に出て待っているが、トレイに行くと信じられないぐらいしょぼいトイレの上に、トイレおばさんがいて、チップとわずかな質素な紙を買う仕組みだ。水の流れは悪いし・・・。


 出国手続きと入国手続きは別々で、まずは出国手続きを行って、最後はバスで車ごと出る仕組みだった。どうやらあまりに待つので、運転手さんが袖の下を渡したようだ。この日は大型バスが何台も我々の車の直前に並んでいたこともあり、そういうこともあって時間が特に多くかかったようだ。15時頃ようやく出発。
(今この記録を書いているのが2年ばかり後なので、詳細な記憶ではないが、荷物の確認でフルチェックもあったと思う。トランクやバックを全て開閉された記憶あり。食品で微妙なものはツアーの別の人では没収されていたような。アルゼンチン入国の時か、チリ入国の時か記憶が定かではない)


 やっと関門を突破してしばらく走るとようやくアルゼンチンに入国。入国と言っても、坂を上り切って下り始めた感じだ。チリ側がとても急峻な登りだったのに対して、のびやかな緩やかな下りだった。さすがにお腹もすいているので、翌日泊まる予定のペ二テンテスのホテルで遅い昼食を取ることになった。ここもバス2台の団体さんがお食事中。その方達が終わるのを待ってからなので、実質1時間待ちで待ちくたびれる次第でした。


 ここでは名物のカツレツを食べるたが美味しかった!やっとお腹が満たされた気分。17時頃までホテルに居た。その後、メンドーサまでは快適な道で、延々と単調な道を進む。エアコンが効かないみたいで汗をかきながら爆睡していた。ポプラ並木とおおらかな大地の景色で19:30頃メンドーサのホテルに到着。冷房のホテルに入っていないとしんどい暑さだ。ロビーで待ってからチェックイン。荷物も全て出し入れするので、それなりに時間かかる。やっとホテルのベットでうたた寝してから、21時過ぎから食事に皆で行く。


 ホテルから5分ほどのビュッヘスタイルのお店へ行く。この店のウリは牛肉の焼肉ををオーダーすることだ。お肉は少しと言ったのに、200g位ある塊を2個もくれたので、1個にしてもらった。あとは自分の好きな物を勝手に取れるので楽だ。肉は脂身がなくてパサパサしているが、自分的には脂っこいのが好きでないので、適度な塩味であっさりしていて美味しかった。(日本的な牛肉が好きな人にとっては不味いと思われますが) アメリカン空港の機内食がイマイチだったけど、アルゼンチンの食事全体は美味しくてこれで旅も楽しくなるかなあと楽しみ♪♪♪


 レストラン全体は騒がしくて声も聞こえにくい活況の場所だった。だいぶ他のメンバーやガイドさんの感じもわかってきた。ナタディエールは何度も日本人をガイドしたことがあるみたいだ。だから日本語も結構わかるみたい。また、古谷ガイドとメインガイドのパタはいつも微妙に方針が違って、明日もチェックアウト後に入国審査に行く形となった。間に立っている古谷さん大変そう・・・・。日本人の感覚と現地ガイドとはやっぱり感性が違うだなあ。

 
 懸案の国境越えも無事に終わり、お腹のやや緩かったのも無事に元気になり、いい感じでアコンカグアに向かえそうだ。ようやく明日は軽い足慣らしトレッキングもあり、楽しみだ。ホテルのバスタブに水栓がないのは困ったものだったが、常にお湯に浸りたい自分はバンダナを使って水を溜めてお風呂気分。やっぱり、どこまでも日本人な自分。翌朝はゆっくり9時朝食ということもあって、のんびりできるので、熟睡できそうだ。




荒涼たる景色の中を徐々に高度を上げていく。
振り返ると、どんでもない迫力ある山の景色。バスは下の谷間からくねくねと登ってきている。
チリ側の景色は本当に急峻だった。
初めて見たアコンカグア   \(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/ 
車窓から見たアコンカグア。とてつもなく大きい。本当にこれを登るんですか?



やっと関門を突破してしばらく走るとようやくアルゼンチンに入国。入国と言っても、坂を上り切って下り始めた感じだ。チリ側がとても急峻な登りだったのに対して、のびやかな緩やかな下りだった。さすがにお腹もすいているので、翌日泊まる予定のペ二テンテスのホテルで遅い昼食を取ることになった。ここもバス2台の団体さんがお食事中。その方達が終わるのを待ってからなので、実質1時間待ちで待ちくたびれる次第でした。


 ここでは名物のカツレツを食べるたが美味しかった!やっとお腹が満たされた気分。17時頃までホテルに居た。その後、メンドーサまでは快適な道で、延々と単調な道を進む。エアコンが効かないみたいで汗をかきながら爆睡していた。ポプラ並木とおおらかな大地の景色で19:30頃メンドーサのホテルに到着。冷房のホテルに入っていないとしんどい暑さだ。ロビーで待ってからチェックイン。荷物も全て出し入れするので、それなりに時間かかる。やっとホテルのベットでうたた寝してから、21時過ぎから食事に皆で行く。


 ホテルから5分ほどのビュッヘスタイルのお店へ行く。この店のウリは牛肉の焼肉ををオーダーすることだ。お肉は少しと言ったのに、200g位ある塊を2個もくれたので、1個にしてもらった。あとは自分の好きな物を勝手に取れるので楽だ。肉は脂身がなくてパサパサしているが、自分的には脂っこいのが好きでないので、適度な塩味であっさりしていて美味しかった。(日本的な牛肉が好きな人にとっては不味いと思われますが) アメリカン空港の機内食がイマイチだったけど、アルゼンチンの食事全体は美味しくてこれで旅も楽しくなるかなあと楽しみ♪♪♪


 レストラン全体は騒がしくて声も聞こえにくい活況の場所だった。だいぶ他のメンバーやガイドさんの感じもわかってきた。ナタディエールは何度も日本人をガイドしたことがあるみたいだ。だから日本語も結構わかるみたい。また、古谷ガイドとメインガイドのパタはいつも微妙に方針が違って、明日もチェックアウト後に入国審査に行く形となった。間に立っている古谷さん大変そう・・・・。日本人の感覚と現地ガイドとはやっぱり感性が違うだなあ。

 
 懸案の国境越えも無事に終わり、お腹のやや緩かったのも無事に元気になり、いい感じでアコンカグアに向かえそうだ。ようやく明日は軽い足慣らしトレッキングもあり、楽しみだ。ホテルのバスタブに水栓がないのは困ったものだったが、常にお湯に浸りたい自分はバンダナを使って水を溜めてお風呂気分。やっぱり、どこまでも日本人な自分。翌朝はゆっくり9時朝食ということもあって、のんびりできるので、熟睡できそうだ。




ペ二テンテスのホテルで遅い昼食を食べる。
2日後にここに戻ってきて、このホテルに荷物をデポして山に入る。
アルゼンチン側は一転して穏やかな景色が続く。