o ときどき日記 その1




 第1話  ようやくHP公開までたどりつきました

以前からHPを作ってみようと思ってはいたものの、なかなか実行には移せないでいた。ちょうど去年、岩魚の独り言のHPのメンバーと出会い、「MINMINの麗峰譜」というコーナーを岩魚の独り言ホームページの中にクニさんに作って頂いた。山を登る上でとても励みになった。

私は岩魚のHPに出てくる他のメンバーのようにアルパインクライミングがバリバリというのとはほど遠く、だけど縦走だけの登山から一歩踏み出したいなあ・・・とずっと思っていた。ちょうど今年になって仕事の部署が激務の部署から、やや以前の職場に比べると余裕がある部署に変わったので、さあ登るぞと思っていた。ところが、体調不良に夏前ごろからなってしまい、ちょっと冴えない体調が続くようになってしまった。

そこで、ホームページビルダーという一番無難なHP作成ソフトを購入して、以前の山行記録を少しずつまとめることを始めてみた。とてもHP作りは思っていたよりも難しく、何度も同じようなミスを重ねるわ、マニュアルを見てもよくわからないことが多く大変だった。もともと山の記録をとっておくのが好きで、学生時代には、かなり詳細に山日記をつけていたものだった。さすがに社会人になり、あまり時間に余裕がなくなってきたので、概略なコースタイムぐらいしか最近はとっていないことが多かった。でも、できれば習慣として、きちんと記録をまとめておきたい方なので、HPを作ることで、まとめることの動機付けができるかなあと思って、HP公開をすることにした。

なんとか今年の山行記録の分と今までの登った山の概略だけをまとめて、公開することにしました。まだまだ作る予定の部分は一杯だけど、これからも徐々に作ることにします。

HPの名称はクニさんが私のコーナーに付けてくださった「麗峰譜」の「麗しい」の文字がとても気に入っていたので、
    ”MINMINの麗しき山旅”
というネーミングに致しました。 
今まで、本当にクニさん、ありがとうございました。
                                                ( 2002/10/19 記)   


 第2話  クライミングジムと常盤橋

昔の学生時代の山のクラブのメンバーと話しをしていて、最近私がクライミングジムに顔を出しているんだという話しをした。すると、某氏が学生時代に同じクラブの先輩によく学校のそばの石垣に連れられて行って、そこが壊されるんで次は常盤橋にもよく行ったものなんだよ・・・・という話しが出てきた。

うーん、常盤橋か・・・。かの有名な平山ユージもそこで練習していたことは記事によく出ていたけど、彼らも同じ空気を吸っていたのか。私はその頃クライミングは親が絶対反対のもとで、おとなしく普通の山登りをしていたので行ったことはないが、話だけは聞いていた。

いまや、便利になったもので、いろいろな所にクライミングジムが出来ており、その恩恵にあずかっているが、もっと若い時からクライミングを始めていればと思うこともある。逆に今だから始められたということもある。

石垣登り(今で言うボルダリング)や常盤橋なーんて言っても、今では分かる人も少ないだろうな。ちょっと感慨深いものがあるが、いまやクライミングはジムで始める人の方が多い時代になったので、世の中変わったものである。
                                                (2002/10/22記)


 第3話  山に行くのも厳しいが、山に行く金を稼ぐのも厳しいもんだ

上記タイトルの言葉は知人の某さんのセリフ。ホント、ホント。
どっちが厳しいかって?もちろん、私の場合は後者の方がはるかに大変だ。もちろん、比較対照するもんでもないが。山は趣味であって、厳しくもできるし、自分で出来る範囲で楽しめるレベルにもできるが、仕事はひたすら厳しいもんだ。ひたすら、電話に追いまくられて、嫌なこと一杯言われて、お客様のストレスをとにかく抑えて抑えて、自分のストレスは一杯一杯、冷や汗掻きまくり、そんな毎日。。。。

山に行くには費用がかかる。特に、車を持っていないので、やたらと交通費がかかる。JRの料金はえらく高い。かといって車を持とうとすると、自分の住まいでは月1万5千円は駐車代がかかり、保険料その他の維持費でやっぱり月3万はかかるだろう。そうでなくても、余裕はないのに、やっぱり車は持てないだろうとなる。

1回遠くの山に行くと、その月は他はどこも遠くには行けない感じになる。全然交通費やいろんな山の費用を大して気にせずにどんどん使っているかにみえる人をみかけると、ちょっとな・・・って思ってします。(もちろん長年勤め上げてリタイアした方なんかに対しては全然思わないんだけど。)あくまで人は人なのでそんなこと思ってはいけないんだけど。(自分って、なんてケチなんだろう。。。。)

私はお金のありがたみが身に染みているので、たまに遠くの山に行けると、本当に嬉しいし、思いも強く残る。毎週どっかに行っていたら、たぶん自分の場合は山が自分の中で整理、消化できないんじゃないかな。。。って思う。仕事で辛い思いをして、ようやく稼いで得たもので、ささやかに楽しむってことは、本当にそれができることが自分にとっての真の喜びなんだと思っている。

お金がうなるほどあったら、山に行くありがたみも、もしかしたら半減しちゃうのかもしれない。まあ、そんな事態はおこらないだろうが。
                                           (
2002/10/30記) 


 第4話  アイゼントレーニング

初めて岩場でのアイゼントレーニングを体験した。正直なところアイゼントレーニングは雪のあるところで足の置き方とか大いに練習すべきだと思っているが、岩をアイゼンで登る訓練って、そんなに役立つのかなあ?普通の冬山ではそんなにすごいところに行かなければ必要性を感じなかったけど。とにかく興味津々で参加してみた。

岩を登山靴で登るのは昔は当たり前だったけど、いまやフラットソールの快適さを知ってしまうと、登山靴で登るのは少し難しく感じる。それでしばらく慣らしたあとに、いざアイゼンつけてトライ。

前歯だけで登る感覚って、それもそっと置いていく感覚って、うまい人を見ているとほんとなかなか凄い。自分はというと、一発でスタンスが決まらなかったりして。。。。「足元を見て、少しかかとを下げて」と注意を受けたとたん、あれ、これって去年1回だけ体験したアイスクライミングと同じ感覚じゃないか・・・と気づいた。確かにアイスも前2本で登るし。だんだん要領が飲み込めてくると、スタンスさえあればかえって登山靴より登りやすかったりして(それは大げさか。。。)つるつるのスラブはとてもトライする勇気はなかったけど。。。。

でも、正直なところ、私が所属する(ほとんど幽霊会員)の会は冬のバリエーションに行けるレベルの人はほんの一握り。冬山でも、アイゼンをここまでバリバリ使って登る必要のある山に行ける人も少数。あとはそこまではしなくても登れそうな雪山ハイクとかに行きたい人が多そうなんだけど。でも、クラブとしては、最低でも岩トレをしないと冬山は連れて行かないと言っている。

ふーん、山岳会っていろいろ決まりごとがあって大変なんだなあ・・・って、まだ入って間もない私は思うのであった。自分はいつか、冬山でもっとアイゼンを本格的に使うところに行ってみたいのでとってもよいお勉強になりました。

冬山といっても、ピンからキリまでなんだけど、なかなか山岳会という枠組みで取り組むとこういう感じなんだ・・・と少しだけ組織の感覚が見えてきた気がした。岩を全く興味がなくても、比較的簡単な冬山(ハイキングレベルも含めて)に行きたいと言ったら、全く訳わからないまま岩場に連れてこられた新人さんまでいた。岩トレ自体が初めての人も何人もいて・・・。ハイキングからバリエーションまでとうたっている会だけあってなかなか幅広い層がいて、統率するのが大変そうだった。登りたい気持ちが結構強い人が多く、てんでバラバラって部分もあった。正直、本当に初めての人には、もう少しできる人がきちんと指導として付いたほうがいいんじゃないかと思ってしまった。 
(その後、自身の体調不良でこの山岳会は辞めました)                                             ( 2002/11/25記)  


 第5話  チョー・オユー(8201m)公募隊の話

【アドベンチャーガイズという会社 】
アドベンチャーガイズ社が日本で公式に初めて行った8000m峰の公募隊についての講演会を聞きに行ったので、その感想などを書いてみたいと思う。(ほとんど、受け売りになると思いますが、私見や感想が入りますのであしからず)

実はアドベンチャーガイズ社の講演会に行くのは3度目だった。というのは、2年前に私が勤続ウン年記念で連続3週間の休みをとれるので、なんとかヒマラヤの6000m峰に登りたい・・・と身の程知らずにも色々調べていた。ちょうどアイランドピークのガイドツアーがこの会社であって、期間的に26日間でほとんど私の予定の休暇とほぼ一致していた。会社に頼み込んであと1、2日位休暇をプラスできれば申し込みできる。ところが予定のネパールの航空便がどうしてもとれず、少し出発が遅れることになった。こうなると、とても休暇が足りない。私のために、本隊より先に私がガイドと二人で先に登って、ガイドが2度ピークを踏むことになるけどそれでもいいよ・・・とまで言ってくださった。下山のトレッキングだけは、先にシェルパと帰ればなんとかなるよとか色々考えてくれた。本当に本当に親身になって相談を受けてくださって、結局断念したけど、とてもよい会社だなあと感じた。

今回、71歳の女性で内田敏子さんという方が8000m峰に最高齢で登られたが、実はこの方こそ、私が参加できなかったアイランドピークのツアーでご一緒する?予定の方だった。結局カラパタールのトレッキングに私は終わったので、途中でガイドの方やこの方ともエベレスト街道ですれ違ってご挨拶をした。内田さんは、とてもほっそりとした方で、若々しい方だった。

技術的にはアイランドピークも鹿島槍東尾根ぐらいをセカンド以下で登れれば十分。高所恐怖症なら困るが、普通に雪山に登れれば、ガイドが全部サポートします・・・・というお話だった。会社の方針がそんなに技術的にレベルが高くなくて、体力がたくさんなくても十分登れるところを安全に狙おうという考えのようだった。今回もそういうコンセプトで公募しているのかな? 普通の人が登るヒマラヤの夢というのを興味を持って聞きに行ったのであった


【チョー・オユーという山】
世界には8000m峰がたぶん十数個あると思うが、その中でもっとも登りやすい山はチョー・オユーとガッシャブルム2峰ではないかという話を以前読んだことがある。片山右京が去年?チョー・オユーを登ったときに、そのHPで見ても、難しいところは1箇所ぐらいしか見えなかった。その後、山岳雑誌に載っていた記事と写真で、山頂付近からスキーで滑降しているのがあったが、それを見ても日本の山でもスキーで滑れるところは、登る場合はそんなには大変でないという経験的なイメージからみて、テクニカル的には、もっとも登りやすい8000m峰の登竜門という話には大いに納得するところであった。

同時期に入っていた日中女子友好のテレビの録画をまだ見ていないが、ABCではテント村がなんとなんと350人位もいたという話だった。大体、規模的には涸沢のテント村をイメージすればいいという。おまけに、この地区の雪線はとっても高くて、C1の6600m付近まで雪がないとなると、ますますなるほど登りやすいわけである。大体エベレスト付近のまわりの山々は5500mぐらいがおおよその雪線なので、雪線が約1000mは高いので、やはり雪がない分負担感が違うと思われる。おまけに、先頭パーティーにならなければ、トレースがあって、ラッセルなしでも登れるとのこと。350名も入っていれば、先頭になる可能性はかなり少ない。(事実、他隊のラッセルをあてにして、登頂初日は各パーティーで駆け引きまであったという話もでてきた) また急斜面ではフィックスも張ってあれば、ロープを伝わってゆけば登れるであろう。後日酸素の話はもっと書くつもりだか、これに酸素を使えば、確かに体力のない者や高齢者でも安全に登ることができるというのは大いに納得できるものであった。

山をどういう風に登るのか・・・という問題はどうしても考えざるをえないかな?って思うけど、やっぱりなんと言っても8000m峰は魅力的って思う人にとっては、とてもありがたい山だと思う。


【酸素の話】

高峰を登るにあたっては、酸素の話を抜きにはできない。今までの自分のわずかな体験からしても、やっぱり高度があがると息は切れるし、1歩がえらく辛くなってくる。それが8000mだから、どんな世界なのだろうか?

これに関しては、この公募隊は明確なビジョンがあって、体力の大してない普通の人が登るのであるから(それも高齢者がとても多いので)かなり大胆な方法をとっている。

ダブルオーツープラン(O2)=2倍酸素プラン ということである。この8000mレベルだと通常は登頂にあたり、毎分2L程度の酸素を消費するようにセットするのを、4L吸う形にするというものである。その効果は大体60000〜5000m級の山にしてしまうという脅威的なものである。3Lなら、大体7000m峰? 大体そういうような話をしていた。

酸素を吸っている量によってここまで差がでるというのも自分にとっては驚きだった。近藤ガイドが、登頂時にテントの整備等を行って少し遅れて出発したら、倍ぐらいの酸素を吸っているメンバーには2、3時間ぐらい追いつけなかったという。近藤ガイドは先発アタック隊なので、メンバー的には脚が速いメンバーを揃えていたが、それでも60代の女性を含む隊に追いつけないぐらい・・・酸素を吸ったスピードの差というのは驚きである。

今までなんとなく無酸素ってすごいって思っていたが、それだけ明瞭な差がでるのであれば、やっぱり酸素さまさま。一部の一流の登山家であれば無酸素でも可能だろうが、8000mで一発高山病になればアウトだから、普通の人には酸素必須である。それもどの程度の量まで吸うかまでも大切だということである。

テクニカル的に難しくない山であればあるほど、酸素の持つ意味合いとかが大きくなるんだろうな・・・。高所遠足という言葉は好きではないけど、一杯酸素を使えば確かに6000mを登っているぐらいの体への負担であれば、普通の人でもちゃんとトレーニングしていればなんとか登れる。何もエキスパートでなくてもOKという意味合いになるのであろう。

酸素をそれだけ多く利用するから、高度順応もC2まで行えばよいので、高度順応の期間も短くなる。通常のヒマラヤで行われるような高度順応だと何度もテントを登り降りして、それだけで疲れ果ててしまいそう。公募隊はとてもそこまで体力がないので、必要最小限で、往復して、それでなるべく下の方で休養を多くするプランである。

39日間で8000mというのは、革新的な短期に属するプランということである。かつての、ヒマラヤウンヶ月というのから比べると凄い短い。

ちょっと余談になるが、比べては悪いかなと思うが、1年前位前に俳優の西田敏行さんが、南米のアコンカグアに登られた時のことだ。南米大陸最高峰約6900m位の山で、特別なクライミング技術はいらない山であるが、とにかく標高が高い。テレビで放映されたのでじっくり見たものだ。日本の山も大して登られていない、あの巨体の登山向きでない体型の方が登られるのだから見るからに大変そうである。冬山も初めてだという。でも、とっても純粋な西田さんの山に向かう態度が印象的であった。あと高度差200mぐらいで断念であったが、まさに今回の公募隊の逆を行くようなプランニングであって、とてもかわいそうに思った。

というのは、プランした某ガイドは8000mに現在一番登っているクラスの一流登山家であるが、ものすごく長期に高所にはりつけるプランで、あれでは体力が消耗するだけである。私もそう思っていたら、やっぱり同じ感想を友人から何人も聞いた。登山家としては一流だけど、素人をガイドするのはやっぱりその気持ちや体力を理解できる人でないと駄目なんだと思った。一流の登山家であっても、一流のガイドとは違う。

通常、アコンでは酸素は利用しないが、西田さんの場合最後は酸素も使って、それでもうまく順応できないようだった。(というよりも、作戦ミスで、高所に永く滞在しすぎて、最後のアタックの体力がなくなってしまったように見えた。)まあ、誰でも登ってしまうと、マスコミの影響でアコンもラッシュになってしまうので、それはそれでよいが、でもやはりテレビを見ながら、登れればよいなあ。。。って応援していた私なのであった。

登山は体力が大事だけど、大きな山を登るには作戦もとっても大切で、一番自分の感性とマッチしたプランニングで登れれば成功率も高くなるというものであ


【行動体力&防衛体力】
今回の講演の中の話で、一番自分自身がタメになる話と思って聞いてのは、表題の「行動体力」と「防衛体力」の話だった。

行動体力とは、文字通り私達が普通に一般的にイメージする運動能力とか身体能力、持久力等々 そういう意味です。

防衛体力という言葉は初めて聴いたのだが、それは、あらゆることに対応できる能力とのこと。
大きく言うと、色々なストレスに対応できる能力というのでしょうか。風邪を引かない能力とか、乾燥地帯なので喉を痛めない能力とか、少しの水分で行動できる能力とか。食事がなんでも食べられる能力とか。テントでずっと寝泊りすることを苦にしないこととか、気持ちを前向きに常にもっていられる精神力とか、アタック時には食事を取れないのである程度空腹でも長時間行動できる能力とか、少しのことでも動じない能力とか、あとは面白いところでかつ重要なのは、嫌いな人とも行動できる能力なんていうのもあった。

この二つの体力が、ヒマラヤでは50%ずつあるのが理想とのことである。要は体力だけをとるとオリンピック選手なんかが一番有利だけど、実際は生活場面のウエイトが高く、長期戦なので、そのあたりをうまく精神力も含めてコントロールできる能力ということでしょうか。。。。 体力だけでは登れないということなのでしょう。リラックスして、かつモチベーションを保ちつつコンデションを整えるということだと思うけど、なかなか難しいこであると思う。

今回の公募隊は、普通の意味での体力は普通の人であるが、後者の意味での防衛体力では皆大変優れているとのことであった。登山経験が本格的なバリバリクライマーという人は少ないが、とは言っても、みんな海外の山に6000m級に複数回行っている人が多く、やる気満々。前向きで、いつも冗談を言いあって、明るく、精神的にタフな方ばかりという感じのようです。

別に8000mを登るという話でなくても、普通の通常行う登山にも大いに参考になる話として、自分自身肝に銘じたいと思いました。


【最後にいろいろ】
さてさて、長々書いてきたけど、彼らのHPにも載っていなかったので、とっても興味があったのがお値段の方である。

なんと 250万円也 !!

これを高いと見るか、安いと見るか、それはその人の価値観の問題なのでなんとも言えない。だけど、一生の夢として、高級ベンツの半分位の値段で1度8000mに行くというのは決して全く手が届かないレベルの話でないと感じる方もいらっしゃると思います。仕事柄、車好きの人と接する機会は多いけど、世の中にはフェラーリ等の高級外車や国産高級車、またまたマニアックな1900ウン年式のクラッシックカーを所有している人も多く、車は複数年乗れても、高速でつっこめば一瞬にして夢は鉄くずである。車なら、250万円では全くすまない趣味の話である。それに比べれば・・・・・

それと、合わせて是非書いておきたい話として、一番若い45歳の方が今回参加していたが、この方は今年の5月に初めて富士山で雪山経験。ホノルルマラソンで47位、自己ベストは2時間47分。恐るべき体力のガリガリの体型とのこと。登山自体はあまりやっていない(但しキリマンジャロは2回登頂)が、チョー・オユーに登るにあたって、やはり6000mは登っておいて欲しいというアドバイスにしたがって、ワスカラン(南米第2位の6768m)に事前にあっさり登頂。(これもこの会社のガイド登山)こうなると、登山経験よりもやっぱり体力かな。本人は冒険的なことをしたいという発想で、特に登山に特別な意気込みとか思い込みはない。それも驚くが、ワスカランに登るには70万円位かかるので、やっぱり二つ合わせて・・・お金あるな。。。

また、もう一人の方は、59歳の方で既にHAJ隊(日本ヒマラヤ協会)主催で3度も6000m峰に挑戦してきた正統派山屋さんがいらっしゃるが、どうしてもピークを一度も踏めていないとのこと。最後のチャンスだから、どうしてもピークを踏みたいと。 二人は対極にある感じである。

どんな山に登るにせよ、いろんな方法や考え方があるので、選択肢は多くあった方がよい。来年もチョー・オユーの公募隊はある予定。再来年はできればチョモランマの予定らしい?

長々書いてきましたが、高所登山の役立つ話が参考に聞けて大変有意義だった。自分は・・・3億円の宝くじが当たったら考えてみるのも悪くないかなあ〜〜〜(なんちゃって〜〜☆☆)。                                                       
( 2002/11/28記)  


 第6話  会社の研修とささやかな節約

二日間ほど会社の研修所で研修を受けた。全国から人が集まってきて、なかなかお勉強になりました。どこの会社も経営環境が厳しいけど、私の勤めている会社もご多分に漏れず、なかなか細かいところまで経費節減されているなあって。。。。その感想を。

研修所は都心の閑静な住宅街の中の一等地。施設はバブル前の景気のよいときに建っていて、やや時間がたってピカピカはしなくなったが、ゆったしていて立派な設備。個室は今回は泊まらなかったが、ビジネスホテルの広い部屋って感じ。大きな机があって、勉強しろって感じ。

さて、かつてはシャンプー、リンス、シャワーキャップ、かみそり、歯ブラシ、石鹸と全部そろっていたのが、今回はボディーソープだけになってしまったとのこと(男性が多いから、ボディーソープで髪を洗えということ?)細かい節約だけど、年間利用者はすごく人数いるから、それなりの削減になるなあ。

それから、昼食の食事の量が1皿減ったのはいつからだろう?体を動かさないので、たっぷりサラダとメインとスープとご飯とデザートで十分。かつては、さらに重たいもう1品があって、お腹がはちきれそうで、昼食後眠くて辛かった。たぶん、夕食朝食も減っているだろう。さらに、3時のおやつというのがかつてはあって、ケーキやお菓子とコーヒーが出た。さすがに今は飲み物だけとなった。さらには、新人の頃には、夜の11時とか12時ぐらいまでディスカッションがあって、夜食やお菓子まで提供があって、ブロイラーになった気分だった。

食事の量が一皿減るのがどれぐらいの経費節約になるか知らないけど、でも多すぎると思っていたので(男性でもお腹一杯って声が多かった。)ちょうどよいだろう。

でも、そもそも研修自体がとても減らされてしまって、ほとんど会社の衛星放送で各自の場所でテレビを使って勉強する研修が多くなった。でも、全国から集まる今回のような研修はやっぱり情報が多くて、生身の人間同士の交流が嬉しい。地方からの人はせっかくの機会だからと、ディズニーランドや、都内のおしゃれなスポットに出没するのが一つの楽しみなんだけど、これまた研修後の後泊は許可されなくなってしまって、経費節減。

なかなか、会社も大変なんだね。。。。 でも、本当は、仕事が全くできないのに、お給料を私たちの3倍ぐらい払っている人達をなんとかした方が、ずっといいのにね
  
                                               (2002/12/06記)   


 第7話  会社人生の哀歓

先日会社の忘年会があった。たまたまあまり普段話をしない、だけど、実は自分の大学の同窓の先輩(仕事ができなくて、残念ながら、ラインを外れて課長にはなれなかった、万年課長代理氏)と隣りあわせで話をした。彼の仕事ぶりは、超まじめだけど、ここの仕事に全くなじめず、結局仕事をためまくって、パンク。その山盛りの手付かずの仕事の後始末を、私よりもさらに年次の若い女性が引き継いだという情けない人である。(それでも、私らよりもお給料は2.5倍か3倍!もらっているもんね。)

でも、話を聞くと、うーん。。。。
関西の芦屋のおぼっちゃまなんだけど、単身赴任で、会社の寮は管理職ではないので、本当に独身の若い男性と同じ扱いで(彼は多分52,3歳か?)6帖一間の独身寮の部屋。管理職の単身寮は同じビルの別の階にあるけど、入り口も、食堂も全く別で顔を合わさないようにしてある。さらに、単身寮はいわゆるワンルームマンション形式でお風呂やトイレもついていて、キッチンも小さくある。狭いけれども、一応奥様等の家族が来ても困らない程度にしてある。家族の泊まるところも別にあるらしい。要は独身が多い若手社員用と、管理職用では全く仕様が違うということだ。その年齢の立場の人にとっては、結構辛いよね。そんな話をした後で、最後に部長が挨拶にきて、「同期なんだ」とお互い気まずそうに?!?!お酒を注ぎあっているのを見て、仕事も悲哀だけど、辛い場面を見た気がした。。。

なんか、私は見てはならないものを見た気がした。


                                               ( 2002/12/18記 )


 第8話  カービングスキー初体験 (山スキーの場合)

今までゲレンデでは、約8年ぐらい前?に買ったサロモンの上級者用183cmの板を使用。山スキーはほとんど使っておらず、滑り自体が楽しめるものでは全くなかった。

久々に板を買い換えるにあたり、山でもゲレンデでも使うつもりでカービングの板を買った。トラーブのツアーライド150センチ(ディメンション100−71−88)のカービングの板としてはややカービング程度のカーブがきつくないものにした。ビンディングはディアミール2で、ほとんど使用感はゲレンデのものと同じ安定感があって感激!

さて、今回実際に使用してみて、まず軽いので持ち運びがラク。日帰りで電車で行くことが多いので、前の板は重荷だった。今回自転車で駅まで運んだけど楽勝だった。

滑りは少し荷重すると簡単に回転する。どういうイメージで滑るのか色々と試ていたら、3時ごろにスクールの先生が見本を見せているのを見て開眼!力を入れてから、ややワンテンポした感じでギューンと回転するのが実感できた。今までの板の返りとリズムとは違う感じがした。でも、どうしても大きな弧を描くのは得意だが、小さな弧は苦手。力入れすぎると回りすぎるような感じである。実際は山ではかなり狭いところを滑ることも多いから、5m以内の弧の描き方をマスターすべき必要あり。また、ちょうどいい感じでスキーに乗れていると感じると、必ず開脚。今は足を揃えて滑る滑り方は、流行らないとはいえ、山では雪をはさんで転倒の原因になるから、深雪で練習してそのあたりを追求したいものだ。

カービングでかっ飛ばしている人を見ると、すごく姿勢を低くして独特なカービング姿勢をとっているけど、マネっ子してみたら、なかなか面白い。そこそこにしかマネできないけど。でも、ホント長く滑っていても体が疲れないのには驚く。常連のゲレンデなので、この斜面は大体ここらで一服してから滑る・・・という習慣?みたいなのが、昨日は全然疲れないのでノンストップ滑走を何度もしてしまった。(コブも全部つぶしているので好条件だけど)

ゲレンデでこうも簡単に滑れると、ホント、飽きちゃって。。 景色も最初は谷川連峰方面が一部見えていたけど、雨も降ってきて、自分ながらよくやるなあ。。。。昨日は初すべりキャンペーンで特別安かったけど、それでも1万円以上はかかるので、元をとるのが忙しいのであった。。。。  
                                          
(2002/12/22 記) 


第9話  年末の街に・・・

昨日は丸の内でやっているミレナリオに行った。24日から1月1日の午前3時までやっているという。いつもはオフィスに勤める人しかいない、大人の町って感じが、このところ夕刻になると長蛇の列となってすごい観光モードの賑わいとなる。観光バスも路上駐車が何台も待機。

気になってしまうのは、ミレナリオ効果はどれぐらいあるのかな・・・? とにかく300万人近い人を誘導するので、警備員の数が半端じゃない。数m置きに警備員が配置されている。この前、NHKでプロジェクトXで警備会社のセコム創設の話を見たせいか、これって年末特需って感じだよね。。って思う。

土建国家ニッポンにあっては、12月の暮れともなると、必要あるのかないのか?やたらと道路を掘り起こしたりして、餅代を建設業界に配っているという感が強い。確かに、道がよくなるのはいいことだけど、本当に必要なことかどうか疑問な場合も多い。

それに対して、ミレナリオは観光という新しいやり方で、経済を活性化。なんか光を見ていると暖かい気持ちになる、人の心を癒すのはいいものだ。そばの丸ビルは流れてきた人で超満員。警備会社も、近くの飲食店関係等一連の商業施設も潤って、ひいては、JR東日本も協賛企業だから、うーんとJRを皆使うし。みんなが楽しめるのでいい催しだと思う。

しばらく丸の内中通り(ミレナリオの開催されていた通り)にいかないうちに、すっかり外資系超一流ブランド店が立ち並ぶ町並みになってしまったけど、これも時代の流れで、オフィスと商業地域の共存が新しい丸の内の在り方なのかもしれない

                                                     (2002/12/28記)